公共交通の安全を考えるシンポジウム
一昨年来、あいつぐ事故の発生にみられるように、公共交通の安全は深刻な状況にあります。こうした状況に対して、私たち交通権学会の視点から、関係者はもちろんひろく市民のみなさんに問題提起をする必要があると考え、今回のシンポジウムを企画いたしました。特に、今回のシンポジウムでは技術的な諸問題の背景にある経営的・政策的な問題にも重点をおいて検討することにしています。
交通権学会とは、交通を「人々が安心して豊かな生活と人生を享受するための権利」として捉え、その内容の拡充と発展を探求してきた学会です。会員は各分野の研究者や実務者などを含む約250人を擁し、学際的で、理論と現場の実践を結合した研究をすすめています。
- 日時: 2007年11月10日(土曜日) 13時00分~17時00分
- 会場: 立命館大学 大阪オフィス 6Aセミナールーム
- 会場費・資料代: 1,000円
- 内容:
- 1.分野別報告
- 司会:青木真美(同志社大学教授)
- 《鉄道》
- 「鉄道事故の再発防止のために ―JR福知山線事故に関する事故調査を素材に―」 安部誠治(関西大学教授)
- 「人間行動の科学的理解と安全装置の工学的配慮 ―JR西日本安全諮問委員として考えたこと」 小山徹(元・埼玉大学教授)
- 「JR西日本の外注化の現状と安全への影響」 中本義文(JR西日本・電気部門)
- 《航空》
- 「航空安全と規制緩和」 戸崎肇(明治大学教授)
- 「現場からの報告(仮題)」 報告者未定(航空連合)
- 《バス》
- 「規制緩和とバス事業」 川村雅則(北海学園大学専任講師)
- 「ツアーバスの実態と労働組合の取組み」 鎌田佳伸(交通労連軌道バス部会)
- 2.総括討論
- コーディネーター: 青木真美(同志社大学教授)
- 討論者: 安部誠治、小山徹、戸崎肇、川村雅則
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