刊行物:『交通基本法を考える ―人と環境にやさしい交通をめざして』
執筆者はいずれも本学会の会員ですが、現在、韓国においても交通基本法制定の動きが活発化していることから、陳章元・忠州大学校教授(韓国)に特別寄稿をお願いした。陳教授は、本学会編『交通権憲章』(日本経済評論社 1999年)の韓国語版(淸文閣 2000年)の翻訳者であり、林三鎮・ソウル大学研究教授とならんで韓国における交通権思想普及の先駆者の一人です。
目次
- 序 交通基本法に寄せて (安部誠治)
- I 交通基本法と移動の権利
- 1 現代社会と交通 (西村弘)
- 2 交通基本法案にいたる経緯 (上岡直見)
- 3 交通基本法で変わること、変えること (宇都宮浄人)
- 4 新しい人権としての交通権 (岡崎勝彦)
- II 現代日本の交通問題
- 1 大都市交通の現状と課題 (青木真美)
- 2 公共交通の維持策 (松原光也)
- 3 公共交通が維持できない地域における交通権の保障 (近藤宏一)
- 4 交通の平等 (日比野正己)
- 5 交通の安全 (安部誠治)
- 6 交通と環境 (上岡直見)
- 7 交通労働 (川村雅則)
- III 交通の制度改革
- 1 地方分権化の必要性とその課題 (戸崎肇)
- 2 会計・財政制度の改革課題 (西村弘、桜井徹)
- 3 地方自治体の交通計画と交通基本法 (森田優己)
- 4 韓国の交通基本法 (陳章元)
- 資料編:
- 1 交通権学会「交通権憲章」
- 2 日本の交通基本法案(民主党案)
- 3 韓国の交通基本法案
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