離島航路の現状と課題について考えます。
中部関西部会では、交通権を実現するために運輸事業の現状と課題を各職場の実態を踏まえて把握するため、トラック貨物、JR東海、タクシーで働く人たちから職場の現状と課題を報告していただき、意見交換をしてきました。今回は名古屋港で働く方々から報告をしていただくこととしました。
「地域公共交通活性化法」が2007年に制定されて10年を迎えます。国土交通省では「地域公共交通の活性化及び再生の将来像を考える懇談会」が開催され、総括と中長期的な視野からの取組の方向性が検討されています。そこで、国土交通労働組合から講師をお迎えして、交通権の実現をめざす立場から地域公共交通の現状と今後の取組を学ぶ部会を開催することとしました。
リニア中央新幹線の開業に向けた用地交渉や工事が始まり、岐阜県瑞浪市では土砂からヒ素が検出されるなど地域住民の命と健康に関わる重大な問題が発生されることが予測されるため、愛知県などに環境評価に対する意見書を提出された中川武夫氏(中京大学教授)から、リニア中央新幹線がもたらす環境への影響について交通権の見地からご講演をいただくこととしました。また、交通運輸の職場からの報告としてJR東海ついての報告も行います。なお、本部会は交通権学会中部関西部会とあいちJR懇談会の共催で行います。
交通権憲章第9条「交通事業者の責務」には「従事者は、安全・快適な労働環境を実現し、その業務を通じて国民の交通権を最大限に保障し発展させる責務を負う。」とあります。これまでも、労働環境とりわけ運輸事業の運行管理のずさんさが指摘され、大きな事故を引き起こす大きな要因になっています。そこで、最近の運輸事業の労働環境の実態を運輸事業の従事者などと意見交換を行い、運行管理などの問題を明らかにするとともに交通権実現の方策等を考えます。
愛知県日進市や東郷町の地域公共交通会議の会長をされている松本幸正氏をゲストスピーカーお招きして、どんどん利用者が増えコミュニティバスの優等生として知られる日進市「くるりんバス」について、先日、日進市で実施されたアンケート調査に基づいてお話いただきます。
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